書き溜め漂流記

食後すぐ横になるのが好きな人間の毎日。メランコリックと共存しています。

カオソーイの話

ところでカオソーイを知っていますか。

 

 

私はカオソーイという食べ物が大好きです。

 

 

これは個人的に家系ラーメン並みの中毒性があると思っています。

 

どんなのかというと、タイのチェンマイという北部のローカルフードで、カレーベースの麺料理です。

 

詳しくはウィキペディアを見てください。

 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%AA%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%A4

 

ざっくり言えばカレー麺です。

 

 

とにかく初めて食べた時に衝撃を受けた食事の一つだ。

 

 

出会いは3年ほど前に二日酔いで、ふらふらと銀座を散歩していたとき。

商業施設のレストランフロアであるタイ料理屋を見つけた。

このタイ料理屋、もう閉店してしまったのが残念。

 

ということで名前は覚えていません。

 

 

二日酔いにはスパイスとか、香草などが入ったエスニック料理、辛いものが効くと信じ込んでいるので、とりあえず目の前にあるタイ料理屋に入った。

エスニック料理って一定の支持層がいるものの、和食や一般的な洋食に比べて空いているから入りやすいという喜びと、もっとみんな食べて欲しいという気持ちがぶつかる。葛藤。

 

 

どうでもいいけど、ランチ時のメニューのデザインが大好き。

どこのお店も簡潔で見やすくて写真もでかでかと掲示されてあるところが多い。手描きの絵のイラストが加わったメニューのお店だとちょっとテンションが上がる。

 

 

タイ料理といえばガパオ、パッタイ、グリーンカレーあたりだろうか。どれも好きだが、わりとどこでも見かけるのであまり心惹かれない。

 

そこで選んだのが

 

 

”カオソーイ”

 

 

掛け声のような名前に、カレーベースのスープに2種類の麺を使っていますと言った短い説明書きが私の心をつかんだ。

 

 

 

なんだ!!カオソーイとは!!!!

 

 

 

タイ料理、カレー、初めてのメニュー、二日酔い。

出会うべくして出会ったとしか言いようがないカオソーイを私はすぐ注文した。

好きな要素しかない。

 

タイ料理といえばクセの強いパクチーや、酸味と甘味の食べ慣れないバランスの風味のイメージがあるが、これが変なくどさもなく干からびた体によく沁みるスープなのだ。

名前のクセは強めだが、ココナッツミルクがいい仕事をしている。

 

 

この日からカオソーイにどハマリした。

 

 

それからしばらくはタイ料理の出前を探しては、カオソーイを注文し、路地裏にひっそり佇むタイ料理屋で見つけ次第カオソーイを注文した。

どこで食べてもそれなりに美味しい。

失敗カオソーイには今のところ出会っていない。ただ置いていない店も多い。

 

 

最初に出会った感動が大きすぎたのか、これを超えるものに出会えるのだろうか…(もう食べれないという思い出が価値を高めている気もしなくもない)

 

ただ最近引っ越してから新しいエリアの出前で頼んだものは量も申し分なくとても良かった。

 

 


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(上に乗ってるのが揚げ麺、中はライスヌードル)

 

だいぶ前なので画像があるか探してみたらありました。たまに食品に人間の顔が分別されていてホラーではあるものの、最近は画像を勝手に識別してカテゴライズしてくれる機能のおかげでフォルダを探しやすい。

 

 

これはもう閉店したお店の初カオソーイです。

 

 

今年はめちゃめちゃ美味しいカオソーイに出会えますように。