書き溜め漂流記

食後すぐ横になるのが好きな人間の毎日。メランコリックと共存しています。

書き溜めているものの話

もう何年も前から、結構いろんなことを書いて、書き溜めていた。

 

創作ではなく、自分の過去に起きた話とか、何かに対しての感想だとか。

 

 

そのとき少しずつ書いたものをどこかに垂れ流そうとは思いつつも、人目を気にする癖が

ネットでも抜けなく知り合いに見せるわけではないのに恥ずかしくて手書きのノートとパソコンに眠らせたままだ。

 

 

でもよくよく考えれば清少納言だって自分の書いたエッセーが何百年も残されていろんな人に現代語訳されてるのだから、、、、

とかなんとか考えてどうしても誰かの目に触れるものとして書き遺すのは躊躇われる。

 

 

 

それがここ最近になって歳で面の皮が厚くなったのと、自分がなんだかよくわからないまま死に絶えることが嫌になって

よっしゃ、書くか

となった。ちなみに自分は中村うさぎが好きです。

 

 

面白くて、書いているうちに思い出すことがここまでの過程として沢山ある。なんもしてなかったと思いつつも、意外と毎日なんかしてた。

 

あんときのこれ楽しかったなとか、何年たってもこれは解せないなとか。エベレスト登頂並みの絶好調なときもあれば、はたまた東尋坊で岩打つ波を眺めるような気分の日もある。

時々思い返してみるとしんどいことも、終わればなんともない。書ける頃には笑い話。

 

 

とはいえ辛いとき真っ只中は、本当に地獄。家の中も文字通り地獄絵図。

たいていそういうときは引きこもるので酒の空き瓶が転がって家事も放棄、換気はしないからヤニ臭いし自分の酒臭い呼吸で何度もぶっ倒れそうになった。

カーテンは閉めっぱなしで昼なのか夜なのかもわからない。

 

酔えない眠れない廃人と化す。

 

 

めちゃくちゃに酔っぱらうと、私は携帯のメモに、ひたすら呪いの文言のようなものを書きのこす。

シラフになってみると、自分でもコワッと言ってしまうくらい禍々しいことが書いてある、書いた記憶がないから本当に怖い。

でもそのときに必要だった作業だと考えるとまぁいっかとなる。

たいていは、ドンびいて消すけど、ああいうのも残しておけばよかったな、誰にも見せるわけじゃないしと思ったりもする。