書き溜め漂流記

食後すぐ横になるのが好きな人間の毎日。メランコリックと共存しています。

選択のパラドックスによるランチ難民の話

今日すべきことがだいたい終わった。

 

 

夕方までにはどうにかしたいが、そろそろお昼の時間ですね。

 

 

みなさん昼食は何をとりますか。

 

 

 

今日は珍しく少しまともな話をしようと思う。

 

私はよく駅前の喫茶店にいるので、その近くで食事をするのだが

 

選択肢が多すぎる。

 

ランチ難民だ。

 

まず駅前なのでなんでもある。一通りのジャンルは揃っているだろう。

 

チェーン店はもちろん、夜は少し値段が張るが昼はリーズナブルなこじゃれた店、美味しいラーメン屋、カフェで軽く済ませることだってできる。

 

甘いものを買って食べあるくことも可。

 

たまには隣の駅まで移動していつもと違うところを見てもいいかもしれない。

結局迷って行き慣れたところに入りそうだ。

 

いつも違うところや行ってみたかったところ、新しいお店を開拓しようとは思うのだが

 

結局行き慣れたお店になってしまうことが多い。

 

 

なぜか、

 

うなぎ食べたいの記事でも書いたが外すのが嫌だからだ。

 

 

 

実際に外したこともあって、今の場所に越してきてから貴重なランチタイムを憂鬱に終えたことがある。

 

ワンコインランチであっても、お昼に食事は1回しかできない。

 

ある和食屋なのだが店の外観が小洒落ていて、気になっていたので入ってみたらカウンター席に通された。

そこでは大将の怒号が新人っぽい若い職人に向けられていて、なんだか萎えてしまったのだ…

確かに和食屋っぽい雰囲気ではあるが、以前客単価の高いカウンターの和食屋でバイトしていた時のことを思い出した。

どんくさい私は初めての飲食店でのバイトで、おちょこを落として割りまくっていた。

 

今思うとよくクビにならなかった…

 

怒られて萎縮してしまった店員にお冷のおかわりとお味噌汁をお願いしたがいつまで経っても来なかったのも残念だ。

 

 

それもあってなのか味もなんだか何を食べているのかよくわからなくなってしまったのだ。

 

 

しかしいつも引っ越しをするたびに、もっと近所のお店に色々行っておくべきだったと後悔してしまう。

 

少し離れてしまうとそこにはもう行くことがほとんどない。

 

でもどこにいってもたくさんおみせがありすぎるのだ。

 

選べる幸せと不幸。

 

 

 

行動経済学でも有名だがこれは

 

選択のパラドックス

 

と言われる。

 

 

選択肢が多いが故に、選べない、選ばないという選択をする。

 

 

tedでも有名なスピーチがある。

 

https://www.ted.com/talks/barry_schwartz_the_paradox_of_choice/transcript?language=ja

 

 

なんと我々は1日に9000回も選択する作業を行っているらしい!

まじか。

 

ミニマリストという生き方はある意味現代において正解なのかもしれない。

選ぶことに労力も時間もかからない。

 

確かに、今日も来てから喫茶店で何を飲むか考えていた。

 

迷うのを避けるため、だいたいブラックコーヒー・紅茶(アイス・ホット)、カプチーノ、ソイラテに絞ってはいるが、そこでもまた迷う。

 

 

そして今度は、お昼どうするかをめちゃくちゃ悩んでいる。

 

食べログやRettyなどのグルメサイトをよく見るが見すぎて結局満足することもしばしば。

 

 

 

選択肢その①

 

家で食べる

→作る→材料は何を買うか→何を作るか

→コンビニで買う→何を買うか 

→出前→何を注文するか

 

なんとなく外で食べたい気分だからナシ、あとは洗いものとかゴミもめんどくさい

 

 

選択肢その②

 

喫茶店で軽く済ませる

→パスタとパン系どちらにするか→その中でどれを買うか

 

食べたい物がメニューを見て無かったのでナシ

 

 

選択肢その③

 

近くで食べる

 

行き慣れたお店→何を食べるか→

行ってみたいお店→どのお店にするか→何を食べるか

 

行き慣れたお店だと食べたいものはなんとなくある、行ったことのないところを開拓するのもいいのでアリ

 

 

選択肢その④

 

近場まで電車に乗ってエリアを変える

 

どこの駅に行くかを決める→どのお店にするか→何を食べるか

 

下調べ不足、そこまでのモチベーションはないのでナシ

 

 

 

 

ざっとこんな感じ。

 

 

できれば出来立てがいいので、お弁当やテイクアウトは入れないものとする。

であればその場で食べたい。

 

 

生活面で食べるものを迷うことはかなり大きい。

 

それだけ選択肢が多いのだ。

 

 

基本的に買い物も必要なものがない限りしないのでそこまで迷うことがないのだが。

 

食事だけは毎日1番迷う。

 

だから常に冷蔵庫にはあまりモノを入れないようにしている。

作るものに迷うのが嫌なのだ。

 

私の生活空間はある意味ミニマリストに近い。

服や食器も選んだり色々ほしいと思うし、みることも好きなのだが、最低限を揃えて生活している。

そのせいで知り合いには同じ服しか持っていないと思われている。(洗濯も3日に1回でいいしパンツも裏返せばいいと思ってる)

 

余計な家具は掃除の邪魔になるので置かない。

 

書いていて思ったが、我が家は極狭ワンルームなのでただ単に置き場所がないから買わないだけな気もする。

 

とはいえ迷うのが嫌で選択を放棄した生活だ。

確かに彩りはないのだが楽ではある。

 

悩むことは楽しくもあり大変なことだ。

 

手放すこともまた選択。

 

選択肢は多い方がいいとは言うがどうだろう。

 

優柔不断なので難しい問題だ。

 

 

選んでから後悔する、これも何だかもやもやする。

 

かといって空腹時に何も食べないという選択はないので悩ましい。

 

結果的にこんなにたくさんあるのに結局冒険ができずに終わってしまうのだ。

 

だがしかーし、失敗を恐れてはいけない。

まずくても雰囲気が悪くても次の店選びにつなげればいいじゃないか。

 

そんな自問自答しながら今日も街を徘徊する。